食品 – 介護食について – 介護食の課題とその手段としての多糖類



介護食について学んだエコーちゃんロイドくん、実際に介護食を作ってみようとしているようです。
そしてその時現れたのは…!?





エコーちゃん:「これが飲み物に“とろみ”をつけて誤嚥をしないようにする、とろみ剤ね!」

ロイドくん:「知っておるかエコーちゃん。このとろみ剤の“とろみ”、つまり粘度付けには、増粘多糖類のキサンタンガムが使われているんじゃよ。」

エコーちゃん:「えー!私の名前の由来である「エコーガム」の原料のキサンタンガムが?」

ロイドくん:「エコーちゃんと同じですぐに力を発揮出来る(とろみがつくのが速い)ところが評価されているようじゃな。」

エコーちゃん:「やったー!褒められちゃった!」

ロイドくん:「昔はデンプンやグァーガムがとろみ剤に使用されていたんじゃが、とろみがつくのが速い以外にも、透明性に優れていたり、耐酸性や耐熱性などの安定性に優れるなどの特徴が評価されて、増粘多糖類のキサンタンガムがとろみ剤に使われるようになったんじゃ。」




エコーちゃん:「今はこの第3世代?」

ロイドくん:「ああ。今市販されているとろみ剤は、ほとんどがキサンタンガムを使った第3世代のものになっておるんじゃよ。」

エコーちゃん:「つまり私の時代ってことね!」





エコーちゃん:「…よし、飲み物だけじゃなくてごはんも用意しなくっちゃ!おかゆやおかずを食べやすいようにミキサーした食事を、飲み込みやすくするためにまとめるには…」

??:「私たちの出番みたいね!」

エコーちゃん:「あなた達は…ジェランガムシスターズ!?」

ロイドくん:「おお!固形化補助剤にはジェランガムがゲル化剤として使われておるんじゃったな。」


LALAちゃん:「そうよ!ジェランガムを混ぜて加熱した後、冷やして固めると、まとまりがあって、しっかり成形されたムース食が作れるわ!」

HAHAちゃん:「LAジェランガムなら40℃以下、HAジェランガムなら70~80℃以下くらいの温度でゲル化するのよ~。」

エコーちゃん:「じゃあHAジェランガムを使うと、温かい状態の食事を作ることが出来るのね!」

LALAちゃん:「LAジェランガムだと、温かいものは食べる前に温めなおす必要があるわね。

HAHAちゃん:「HAジェランガムは作ってすぐに食べられるけど、すぐに固まってしまうから作業するときには注意してね~。」

ロイドくん:「それぞれに合った使い分けが大切ということじゃな。」

 








ロイドくん:「おお!これで一食分の介護食の完成じゃ!」

エコーちゃん:「わあ!ミキサーしただけのものよりおいしそう!」

ロイドくん:「固形化補助剤を使うと、誤嚥を防げるだけでなく、本物に見た目を近づけることが出来て、食べる意欲を高めることも出来るんじゃ。」

エコーちゃん:「確かに、出来ればいつも見た目もおいしそうな食事が食べたいかも!」





 介護食に使用するとろみ剤にもゲル化剤にも多糖類が使われています。

介護食の開発で使用する多糖類に悩んだら、一度ご相談してみてください。


 ご相談→MP五協フード&ケミカル株式会社



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